11月10日19時から、参加者27名とスタッフ11名によるオンライン会が行われました。
まずは奇二先生より、ネイチャーポジティブの
おさらいから始まりました。
現在、地球上には約215万種の生き物が存在し、
そのうち約4万5千種(2~3%)が絶滅しています。
危険なのは、現在の絶滅速度は過去に比べて1000倍も速く、
数十年後には更に10倍になるのでは、という数値が出ていること。
6回目の大量絶滅を防ぐため、
2022年、昆明・モントリオール生物多様性枠組が採択され、
国や企業などが盛んに動き始めました。
生物多様性の回復を目指す、2030年ミッション
「自然を回復軌道に乗せ、損失を止めて反転させる」
マイナスをゼロにするのではなく、
もっとポジティブにしようという目標です。
そして23のグローバルターゲットのうちのひとつ、
「30by30」
2030年までに、陸と海の30%以上を保全することを目指す。
現在、日本は陸域20.5%、海域13.3%を保護地域として保全されています。
陸の10%の保全が必要なため環境省は、
「OECM」生物多様性の保全に貢献する民間の土地や場所を
「自然共生サイト」として認定する、保全活動を促進し始めました。
認定された自然共生サイトは、OECMの国際データベースに登録され、
30by30目標の達成に直接貢献できるため、広くPRできます。
続いて事務局は
「生坂村も自然共生サイト認定を申請し、OECMを目指そう!」と考えています。
「旅するいきもの大学校」は基本プログラム通り進めていきますが、
卒業後に、自然共生サイト認証の調査や計画立案に関わりたい、携わりたい
と考える人を募る意向を示しました。
再び奇二先生より、計画立案について、二つのテーマの説明がありました。
・テーマ1
「里山・里地 自然からの恵みを得るための循環を取り戻す」
現在の創造の森の棚田は荒廃しており、セイタカアワダチソウが
咲き乱れ、5年後には林になってしまう。
この循環、恵みを取り戻す、他。
・テーマ2
「人以外の生き物」
豊かな生態系になるためのポイントを作る
内容…野鳥調査 双眼鏡で冬鳥、フクロウの調査
水場のヤゴなどの調査、村内の樹木の調査、草の調査など
この説明を受けた参加者は、
「OECMを取得することでの見せ方の変化や、
その先のストーリー作りに興味を持ち、体験したい。」
という意欲を示しました。
続いて星野さんが第1期生の今後の活動への賛同と期待を示した後に、
「旅するいきもの大学校!」のプログラム終了後の構想と目標について話しました。
創造の森でやりたいこと
・薬草蒸留所とアーユルヴェーダ
植物や鉱物で心身をいやし、体を鍛える
・未来の学校
自分の好きが見つかり、創造性が開花する学校
・食べられる森のレストラン
多種作物栽培による、食材の味を生かした調理
無添加で手作りの調味料づくり
・大地の再生、水脈整備
高田宏臣さんの著書「よくわかる土中環境」より抜粋
「どんな豪雨が続いても、健康ならば崩れることのない山。
沢も川も健康であれば、豪雨後も清流を保つ。
崩れる場所、増水して泥水が洪水となって襲う個所は、
いったい何が違うのか。」
星野さんの創造の森の構想について奇二先生は、
自然共生サイトがゴール、というところが多い中、
創造の森においては自然共生サイトはひとつのプロセスに過ぎず、
現代人にとって何が本当の豊かさなのかという壮大なビジョンがあり、
重要な場所になるのでは、と興奮しています。
と仰っていました。
最後に「あなたがやってみたいリジェネラティブなアクション」という問いに
参加者は、「竹を切るのが楽しかった!」「竹で家具を作りたい!」などなど
全員で盛り上がり、1時間半のオンライン会を終えました。
次回の「旅するいきもの大学校!」は11月30日に開催されます。
次回は、前回切った竹で「落ち葉ステーション」を作ります!
それから前回盛り上がった「センサーカメラ」を再び設置します!!楽しみですね!
当日のオプション企画の「夜会」では、星野さんが料理の腕を振るってくださるとのこと!
参加希望された方は、楽しみにしていてくださいね!