11月30日、いくさか『創造の森』にて、第2のふるさとプロジェクト「旅するいきもの大学校!』の第4回目が開催されました。
創造の森の背後にある「大城」、「京ケ倉」の山頂では、朝方には冬を告げる雪化粧が薄っすらとみられました。そんな中、やる気満々の24名の参加者とスタッフ13名の総勢37名がしっかりと防寒対策をして参加されました。
●最初の挨拶
先ずは、星野さんから、来年以降の持続的活動に向けて、今回から2つのコース(NP体験コースと、自然共生サイト認証コース)を設定したことについて、その背景も含めてお話がありました。
続いて、奇二先生より、今回のカリキュラムについて全体の流れについて説明があり
最後に、何時も元気モリモリの松本山雅のガチャさんから、「このプロジェクトに参加することで、いろんなエネルギーをもらっている。明日のJ2昇格に向けて今日も皆さんから元気をもらいながら楽しみたい」と、嬉しくなる言葉がありました。
●センサーカメラの取付け
そして、プログラムがスタート。先ずは、2回目となるセンサーカメラの設置を全員で行いました。できるだけ多くの動物たちの映像を撮ったり、生体を観察したりしたいという思いから、動物の足跡や獣道を探しながら、ココはと思う思い思いの場所に設置。
今度は、何が映っているのか楽しみです。
●休憩
センサーカメラの設置が終わると、暫し休憩。
・村長挨拶
鳥獣被害の対策として防護柵がいたるところに設置されているが、どちらが檻の中に住んでいるのか時々分からなくなる。ぜひ皆さんから多様なアイデアをもらいながら、生きものとの共生について模索していきたい。また、生坂村を存分に体験してもらい、その魅力を伝えて多くの人に知ってもらいたい。
・太田議長
5~6年前の星野さんとの出逢い「私、生坂村が好きになったので、この村に住みたい」 という会話から始まって、ココまできた。
・議員紹介
そしてお待ちかねのおやつタイム
今回は、創造の森の畑で自然栽培で育てた野菜をふんだんに使った「豚汁」と、生坂村で採れた新米と自然薯を使った「とろろ汁」に、佐久間さんの平飼いニワトリの「新鮮な卵」をかけて食べるという、ここ生坂でしか食べられない贅沢なおやつ。(もはや食事ですが・・・)
何時ものようにお替りのリクエストも相次ぎ、冷えた体を温めながら、後半のプログラムに向けてエネルギーをチャージしました。
●後半プログラム
後半は、参加者の希望をききながら、2つのコースに分かれて活動
1)NP体験コース
第2回目で切り出して乾燥しておいた竹を活用して落ち葉ステーションを作りました。
こちらのコースのリーダーを務める尾井田さんから、注意事項と作り方について大まかな説明を受けたあと、4班に分かれて4つの落ち葉ステーションをつくりをスタート。
あえて、細かな説明をしなかったことで、各班ともメンバーで知恵を出し合い、協力し合いながら、各様の落ち葉ステーションをつくりあげました。
2)自然共生サイト認証コース
奇二先生から、来年の自然共生サイト登録を目指すための活動について、次のような話がありました。
①自然共生サイトの登録状況や、認証された他の登録サイトの紹介
②創造の森周辺で現時点で見つかったいきものについて、奇二先生自らが夜なべして作ってくれたカードを用いて、その特徴や希少性(絶滅危惧種や、天然記念物が含まれいている)について紹介
③創造の森の認証を受ける、構想案として、自分たちが食べる野菜や米も育てながら人の暮らしと、いきものの共生がはかられている昔のような里山づくりを目指す提案。
次に、奇二先生の話を受け、参加者の皆さんから、その構想を膨らませたり、具現化するための課題やアイデアがたくさん出されました。
そして、実際に現場確認ということで、森の中、沢、耕作放棄となっている田畑を、一緒に探索・観察しました。
森の中では、シカの角研ぎや、イノシシの毛づくろした樹木の表皮がいくつか見られたり、
クマが転がしたとみられる丸太も確認できました。
また、かつて田畑だった周辺では、ココに池をつくることで、水性生物を起点としていきものの多様性が増したり、米づくりにとってもいいのでは、来年以降を見据えた有意義なディスカッションもできました。
●最後の言葉
星野さんより、来年に向けた創造の森の動きとし、ワインづくりに向けたぶどうの苗の定植の話や、もしかしたら日本初となる、棚田のような高低差のある地形を活かした自然空調を備えたオフグリッドハウスの着工の話がありました。
そして、最後にこの「旅するいきもの大学校」と「創造の森のその他の活動」がここに来て強く融合してきた感じがあって嬉しいなんて思いを語ってもらい、第4回の塾が無事に終了しました。
●放課後
塾の終了後は、村内にある民家に希望者が集って、星野さんの手料理や、思い思いに持ち寄ったお酒をつまみに、ここに至ったそれぞれの過程や、これかの思いを語りあいながら、ふけゆく生坂の夜を満喫しました。